デザインを仕事にしながら、今まであまり関わらないで来たカメラの世界。
正直言うと、その深みにハマりたくなかったんです。
とかいいつつ、PENTAX K-7の予約からその世界にハマりつつあるんですが(笑)、リサーチしていくほど深く重い世界ですね。
CanonやNikonを選んでいたなら、カメラという道具の能力だけで判断していたでしょうし、50Dより5D mkIIに憧れたりしたんでしょう。
Nikon D90はCanon 50Dより良いのか?、とか思ってたかもしれません。
この2大ブランドの中にいた方が平和なんでしょうね。
でも、私が選んだのはPENTAX K-7。
がんばってようやくNikonとCanonのスペックに追いついたモデルです。
カメラのアナログ機能的にはNikonやCanonを追い越していますが、デジタル一眼レフ時代の現在では地味というかマイナー。
日本最古の一眼レフブランドながら、今や最弱のPENTAX。
選んだ理由はこのK-7、フィルムカメラならばトップに立っていたはずのマジなカメラだからです。そのアナログ能力にべたボレでした。
高感度でノイズが多いというレビューが多くありますが、これはセンサー能力以上に、ソフトウェアのノイズリダクションの精度によるものでしょ?
暗所でシャッタースピードを稼ぐために感度を上げてテキトーに撮るようなことをプロはしないので、K-7の能力程度で十分なはずです。
ノイズリダクションに関してはファームウェアのアップデートで片付くようなことですが、あまりにデジタル処理なのもリアルさに欠けるので、個人的にはほどほどの処理で良いです。
イロイロ見てきた感想ですが、偏執狂のアマチュアカメラマニア(スペック中毒連中)ってソートー怖い&痛いですね。
作品を向上させるためのスペックではなく、スペックを証明するために撮影する、みたいな。
証拠に、スペック中毒連中は滅多に作品を公表しません。
価格.comのクチコミを見ると良く分かりますよ。
AFで雑に撮ってそれなりに良い結果を得ようとする方々にとって、PENTAX K-7は良いカメラではなさそうです。
同じPENTAXならK-mの方がシンプルで、PENTAXらしい発色の良い絵が得られるかもしれません。
ミドルクラスなら、Nikon D90やCanon 50Dの方が雑に撮ってもそれなりに良い絵を出力しますし、K-7より分かりやすそうです。
K-7は素晴らしいカメラですが、インスタント・ファーストフード的な即効性を期待するのであれば、NikonやCanonのミドルクラスを購入することをお薦めします。
K-7、他社のミドルクラスとはベクトルが違うので、比較は意味をなさないかもしれません。
この投稿、PENTX K-7の事を一切褒めてませんが、分かる人には分かるはずです。
表現者の感覚にシンクロした時、他のどのデジタル一眼レフより体の一部になるカメラ、それがK-7だと思えてならないのです。
夢を見ているのかもしれませんが、今あるAPS-Cのデジタル一眼レフで、唯一そう思えるカメラなのです。
、、、というか、6月後半にK-7を予約したものの、いつ納品されるんでしょうかねぇ。
中には予約キャンセルで偶然手に入れた方々もいるようで、かなり悔しいんですけど…。
とはいえK-7、急ぎじゃないんで日中は忘れていて、進めている他の仕事にそれなりに夢中だったり(笑)。
2009/07/03
カメラの世界
written by treatment head 時刻: 2:39
ラベル: PENTAX K-7
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