2008/02/23

正しいヒヨドリ

人間以外の生物で、最もいっちゃった高等生物といえばこいつら「ヒヨドリ」。

多くの鳥は歌って生きていくんですが(理想ですね!)、こいつらはバトるために生きてますね。敵味方関係なくバトります。でも、目的は私たちが理解できるよりずっと上にあるのかもしれません。


一般的にヒヨドリは、テリトリー意識が強いとか浅はかなほ乳類レベルの認識で語られますが、そんなつまらない意識で彼らがバトってるわけじゃないのは長く見ていれば感づくはず。
今までバトってた仲間でも、次の瞬間には同じ木にとまってまったりしてたり、一緒にほうれん草を食ってたりします(我が畑には迷惑…)。
そう、奴らにとってバトるのはテリトリー問題なんて単純なものじゃぁありません。


例えば、初冬〜冬の果実(みかん等)に始めに気づき、独占状態の一人のヒヨを見ました。
私たちのような自分勝手なほ乳類的がヤツなら、「俺が全部食ってやる!」ですよね。
確かにヒヨも誰も来なければ食ってます。そういうシチュエーションではなぜかつまらなそうなんですが…。
でも、近くの木(ハゲ坊主)に他のヒヨ(場合によってはその他小鳥)がたかった瞬間に嬉々として攻撃態勢に移ります。

ここまでは想定内なんですが、問題は攻撃しに飛び立ったヒヨドリが戻ってこないことです(笑)。


記憶力のない「バカ」な鳥だと判断するのは簡単なんですが、彼らの基準は野蛮な人間レベルの思考を超えた所にあるように思えてならないのです。
そう、ヒヨにとってそのような「バトル」行動はコミュニケーションであり、本当の争いではないのです。



コミュニケーションとは何か、表現とは何か、人生とは何か、自分の生きる意味とは何か、美しさとは何か、幸せとは何か、そしてその結果としての歌と音楽とデザイン。
人間は鳥と同じような理想を持っていますが、鳥は実行できていて、人間は理想だけでおおむね野蛮なまま。


高等生物の大先輩である鳥を見習って、人間達、がんばりましょう。

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