2009/06/12

クルマの話

実は私、モータースポーツが大好きです。
プロダクトデザインとしても、単純に機械としても、スポーツとしても。

で、なぜかSUBARUが好きだったりします。
デザイン的には、冴えない日本車の中でも中の下のメーカーですが(笑)、何だかその職人気質と「魔改造」的な偏執狂っぷりが強烈に日本的な感じがしまして。
その昔、アルファロメオやシトロエン(ちなみに、どっちも好きです!)が、理想を追求し過ぎちゃった変態車「SUBARU 1000」を研究してマネた事を知ってから、特に好きになりました。


前置きはここまでとして…。
SUBARUがWRC(世界ラリー選手権)から昨シーズンで撤退することになり、ラリーからは遠ざかっていました。
どうせWRCではセバスチャン・ローブ(シトロエン)の独壇場でしょうし、まぁまぁ面白いけど、現行インプレッサの青くエロいスタイルがないだけで魅力80%ダウンです。


ヨーロッパ中心にモータースポーツを見ていた私。
でも、ある選手権の情報を知って、目から鱗が落ちました。

それは米国ラリー選手権。

スバルチーム在籍選手にびっくり。
「トラヴィス・パストラーナ」??
Xゲームスの英雄と同じ名前??
と思ったら、本人。※Xゲームスもほんわかと見ているので…

さらにトラヴィスのコドライバーがデレク・リンガー!
あぁぁぁぁ、コリン!
そう、SUBARUと大英帝国(スコットランド)を代表する、今は亡き伝説の天才ラリードライバー「コリン・マクレー」最盛期の相棒!!
涙が出そうです、というか、出ちゃってます。

で、デイブ・ミラ。
こっちもXゲームスのスター!!
なんだこりゃ?どーゆーラリーチームなんだ??


しばらくモータースポーツ情報を仕入れていなかったせいで、エースドライバーのケン・ブロックを知りませんでした。
でも、ちょっと調べたら、トラヴィスやデイブ以上のトンデモ野郎だということが分かりました。
どれだけトンデモなのか、コチラをど〜ぞ。

ケン・ブロックはDC shoes設立者の一人という事で、動画のところどころに「DC」のロゴが入ります。
あまりカジュアルに興味のない私ですが、これを見るとDCの靴に興味が出てきたり。


Xゲームスのレジェンド&ヒーローが2人、世界一有名なイカれた&イカしたラリーストのケン・ブロック、の3人がいるアメリカスバルチーム。
遠くない将来、SUBARUがアメリカで「Cool」なブランドになる可能性を強く感じました。


最近のアメリカ人にとって、クルマは白物家電化してた感じがあります。
GM、クライスラー、フォード、ヒュンダイ等々、同レベルなら安い方が良い、みたいな。
で、安いヒュンダイが伸びてたりして。

日本メーカーは品質の良さと環境性能で地道に頑張って、ポジションを得ました。
でも、フェラーリ、メルセデスやポルシェのようなカリスマ性は得られませんでした。


ここにきて若者に絶大な人気を誇るXゲームスと、クルマ界の変態カリスマを巻き込んだSUBARU。
若者の憧れブランドになる土台がほぼ整ったのかもしれません。
フェラーリ・メルセデス・ポルシェのような古典セレブ系ブランドではなく、新時代のブランド(っつっても富士重工(中島飛行機)もまぁまぁ古いんですけど)。

客観的に見てもSUBARU車。若者のストリートブランドとして成り立ちそう。
壊れないし強烈に速いし、燃費もその速さと比べてかなり良い。にも関わらずそんなに高価じゃないし。
何より、「未だに戦闘機を作ってる精神」がSUBARU車(インプレッサ)にはあって、それがCoolな「サムライ」イメージに重なるんではないか、と。


SUBARU。
戦略的に何かを仕掛けるような小器用さは持ち合わせていないが、他がマネできない技術を持つ日本らしい職人メーカー。
で、業績が最悪の状況になる前になぜか火がつく。


SUBARUの後ろには神がいるように思えてならないのです。

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