2009/07/01

2009年の蛍

ウチのあるこの里山、記憶では2005年の蛍がすごかったんです。
2006年はかなりしょぼくなり、2007年も同じ位、2008年は一桁の蛍しか数えられないほどに。

今年2009年は去年よりなんぼかマシなんですが、2007年と同じか少ないくらい。


このところ、蛍の発生する川にはカワセミがいて、水面下にはハヤがいるようです。
もしかするとハヤが蛍の幼虫を捕食しているのではないか?と考えたりします。
そのハヤをカワセミが捕食することによって、蛍の天敵が減るかもしれません。


この地域、高度成長期の石灰採掘のせいで河川がヘドロまみれになり、河川工事も重なって生物はほぼ絶滅したと考えられていました。
蛍が確認されるようになったのは7〜8年前(実際はもっと前からいたようですが)。
魚が確認されるようになったのも7〜8年前(はじめはもっぱら鮎でした)。
カワセミが確認されるようになったのはここ2年ほど。


地元では近年の蛍の減少に関していろいろな要因が噂されてきましたが、どれも微妙なものでした。
おそらく、蛍や川の虫が増えた→魚が増えた→カワセミが定住した、という流れなのだと思います。
現在は魚が増えている状態で、相対的に蛍が減っています。
カワセミが魚を捕食する事で、今度は川の虫(蛍含む)が増える時代になるのではないかと。


最近、自然治癒力で復活していく「八百万の神」を目の当たりにしているような感動を覚えます。
この地域の自然は、高度成長期に完全破壊されたも同然だったのです。
生まれた土地でありながら、当時は全てがすさんでいて冷たく「大嫌い」でした。
肌触りの悪い土地で、自然をないがしろにし、ダンプが幅を利かせていました。こんなクソな土地、マジで嫌いでした。

ところが最近は、暖かく美しく柔らかい、理想的な里山へと回帰しました。

高度成長期の血走った目の人間達が去り、里の美しさが戻ってきました。
ああいう人間達は、環境がどうだろうと自分が良ければOKというケモノの一種で、日本文化的には「野蛮で発展途上、強烈に小便臭い」連中です。
できれば早めに潰しましょう。ああいった連中をのさばらせるとロクなことがありません。

今はそういうケモノが少なくなり、誇りを持てる土地になりました。


カワセミとハヤと鮎と蛍がいる川。
蛍が少なくなっても、数年は様子を見ようと思います。
今はバランスを取っている時期なのだ、、と。

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