2009/07/16

PENTAX K-7のいろいろ vol1

元々フィルム一眼レフにもちょっとしか触れた事がなく(でも、面白かったのでよく覚えてますが)、デジタル一眼レフは初です。

明らかな素人なんですが、K-7が来てから1週間弱。
まだ8割程度しかマスターしてませんが、素人なりに◯△×を。


まずは×。

・PENTAX Digital Camera Utility
恐ろしく遅い…。
RAWを読込むのにもたつくのは当然だと思うんですが、連続処理をするために複数のRAWファイルを選択するのにモタつくのはどうかと思うわけです。表示しないのにバッファにデータを貯めてるんでしょうか。
選択するファイルが増えるほど遅くなります。丸ごとメモリに読み込んでるんでしょうね。
インターフェース的には分かりやすいので、すごく残念な感じです。
で、Apple ApertureかAdobe Lightroomの購入を検討してます。
ちなみにApertureはまだK-7に対応してないようで…。ホントはApertureの方が良いんだけどなぁ。

・高感度ノイズ
以前から噂され実証もされたりしてきましたが、確かに高感度でのノイズが多いかもしれません。
でもこれにはウラがありまして、デフォルトではISO1600からノイズリダクションが効くようになってました。
まだ細かく検証したわけじゃありませんが、ISO400あたりからノイズリダクションを効かせてもいいのかもしれません。
PENTAX的には、フィルムで発生していた高感度ノイズレベルは正統な写真の副産物、と考えているフシがありそうで、それもまた真。
個人的には高感度でクリアなのもGoodですが、フィルム的に粒子が出てくるのも真実だと思うので…。


△。

・AF
遅くも早くもないと思います。不満は全くありません。
Canonは確かに早い。
でも、そもそも一眼レフにAFの高性能を求めていなかったので、むしろ予想より遥かに早い位です。
唯一、単焦点のTamron 90mmでAFを使う時、その広い焦点距離を行ったり来たりするのは厳しいかも。
とはいえ、このレンズではほぼMFで撮ってますけどね。

・モード切り替えロック
慣れてくると、このモード切り替えを多用しそうです。
反面、モード切り替えのロックボタンは若干まどろっこしい、、かも。
逆にモードをあまり切り替えないユーザーの場合、このロックボタンはヨイかも。
ま、折衷案でこの機構はアリでしょう。

・SDスロット
引き抜く際に引っかかるというのは本当です。
でも、壊れそうなくらい引っ張らなきゃならないという論調は誇張し過ぎかも。
個人的な感想では、「硬いけど、あり得る硬さだな」という程度。
この程度の引っかかりで壊れるほどSDはヤワじゃないので、この評価は気にせずに。


◯。

・インターフェース
右側に操作ボタンが集中したのはとても良いと思います。
液晶画面表示も絶妙で、前ダイアルと後ダイアルのアイコンが分かりやすいし、ほとんどの場面で説明書はいりません。
デジタル一眼レフ初心者の私が言うほど。
AF-MFの切り替えも簡単だし(PENTAX的には当たり前?)、ほんと、良い感じです。

・ファインダー
視野角ほぼ100%というスペックですが、よほど追い込まない限りマジで100%ですね。
この素人にしてピントの山もつかみやすいし、はじめからこれほど良いファインダーから入っていいのか怖くなるほど。
TAMRON 90mm macroはAFで数枚撮影した後、このファインダーのおかげでMFの方が良いという結論に至りました。
ファインダーとK-7の焦点センシングのおかげで、自由度の高いMF撮影が早くも実感できてきています。

・画質
確かにデフォルトではかなり眠いかもしれません。
K-7の場合、コントラストにしてもシャープネスにしても、ほとんど誇張しない設定になっています。
一般的にコントラストが高い方が香りが強く、シャープネスが高い方が鋭い絵として受け取られます。
K-7はどちらも誇張しない設定になっているので、コンデジから来たユーザーや、誇張の激しいモデルから来たユーザーにとってはかなり眠たいかもしれません。
また、親指AFで撮影した場合に手ぶれ補正が効かないということを知らずに発言しているケースもあるので、それも注意。

ちなみにK-7、撮影者の技術をカバーしてくれるカメラではないことを把握しておく必要があります。
「良い写真を撮るためには良い写真を撮ってくれるカメラが必要」というなら、他社のカメラが良いと思います。
「良い絵を撮るためには自分自身の腕が必要」という方なら、PENTAXはベスト。PENTAXはそのままを絵にするように作られているようです。
特にこのK-7、最低限の補正しかしません。腕を磨くにも、「ウデ」で別次元の作品を撮るにも最適なモデルだと思います。

・デザイン
直線的でレトロなデザインも賛否両論ありました。
個人的には一目惚れレベルのかっこよさでした。
機械としてのカメラ。デジタル一眼レフが半ば忘れていた「質実剛健」というものを思い出させてくれました。
小さいので小指が余るんですが、グリップデザインがそもそも薬指までっぽいですし。小指は巻いてカメラの下に収めると良い感じです。
グリップの出来はそーとー良いと思います。

・豊富な撮影機能
「こんな分厚いマニュアルは初めて見た」と各レビューで言われるほどマニュアルが分厚いし、それだけの機能があります。
分厚いマニュアルには慣れている私でも、初のデジタル一眼レフのマニュアルとなると読んでも頭に入ってきませんでした。
なので、まずは標準的なAFかMFに自動露出・自動シャッタースピード・自動感度で撮ってみました。
ちょっとずつ「もっとこうなれば良いのかなぁ」なんてワガママが出てきて、調べていくとK-7の機能によってことごとく実現できることが分かってきました。
この辺はK-7で良かった〜、と思うところ。
豊富すぎるほどの撮影機能は、「過剰な撮影機能」ではなく、「撮影者の要望に添うため」なんだと実感しました。
かなり「かゆい所に手が届いてる」カメラだと思いますよ。


近いうちにK-7で撮った写真も載せてみたいと思います。
トリのヒト達も含めて。

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